街道をゆく〜岐阜県養老天命反転地

おとついの晩に、中部北陸周遊の旅を終え、東京に戻ってまいりました。
今回の旅程を紹介します。
初日、岐阜県養老天命反転地を見学、大垣で一泊
2日目、関ヶ原製作所の生活美術館を見学、敦賀で一泊
3日目、敦賀半島の海水浴場を周遊、福井で一泊
4日目、東尋坊永平寺を巡り、高岡で一泊
5日目、氷見線に乗って雨晴海岸から立山を望む、黒部で一泊
6日目、黒部渓谷鉄道で黒薙温泉、東京へ帰途につく
…ラリーですね。
2日目までは、友人のエディさんとの二人旅でしたが、以降は行き当たりばったりの一人旅。


リアルタイムで更新できれば申し分なかったでしょうが、PCを持ってく訳にも参りません。
日程も長かったし書くことが多いので、さも当日のエントリーであるかのようにするのも無理な話。
メモを頼りに、旅程を今日から1日ずつUPしていきますって、…できるのかな?
まずは、初日22日の養老天命反転地から。


22日朝、荷物をつっこんだリュックを背負った俺の姿は、あたかも「楢山節考」の緒形拳
東京駅でエディ氏と待ち合わせ。これより中年メガネ男の二人旅始まる。



のぞみ700系で名古屋、名古屋から近鉄名古屋線鳥羽行に乗換えて桑名へ。
桑名で養老線に乗換える。やってきたのはこんな顔。

味わい深いなぁ。


狭軌のために揺れが激しくて、これが大いに楽しい。沿線の田園風景にも心が和む。
いつもは新幹線で通り過ぎていた岐阜の農家が間近に見えて非常に興味深い。
養老に到着。駅員さんに切符を渡す。切符を渡すってだけで感動するんだから、俺の旅情ってやつもずいぶんと安いのものだ。
駅から10分ほど歩いて、養老天命反転地に到着。

すごい日差しですね。


そもそも、ここはエディ氏から教わったところで、既にオープンから10年が経過している。
詳しい説明はしないけれど、モダンアートの公園なんて考えないで、やはりこれはテーマパークとして楽しむべきだ。
公園の輪郭に沿うようにして、高い塀みたいな部分がある。写真の緑の楕円が並んでいるところ。
この塀の上に、人一人がやっとの幅で刳りぬいたように狭くてアップダウンの激しい道がある。
万里の長城を幅一人分にしたといえば分かりやすいか。
そこを、ひーこら言って登っていったら行き止まりだったりする。結局、また同じ道を降りなければならない。
この狭さと高さは、何かに似てるなと思ったら、コナンのギガントや、ルパンのアルバトロスで
機上の銃眼から銃眼へ移動するシーンを思い出した。途端に楽しくなった。
まったくの暗黒の迷路とか、つげ義春の不安を共感できるぞ。
このように童心に戻って楽しんでいたら、日に焼けてすっかり松崎しげるになってしまった。
軽い日射病なのか、ちょっと頭も痛い。
遊びつつ休みつつ閉園時間まで過ごして、養老駅まで戻る。養老線で大垣下車。
大垣での宿は未定。適当に目に入ったビジネスホテルに投宿。
風呂に入った後、大垣の歓楽街に繰り出したりはしないで、居酒屋で労いの一杯。
おおいに飲んで寝る。