いつもの日曜日

九時頃起床。隣の内縁関係の夫婦は、今日も喧嘩。
昼過ぎ、根津まで散歩に出かける。
オヨヨ書林にて、湯村輝彦著「痔慢!!」購入。
丁子屋にて、麻の葉、青海波、豆絞りの手拭を購入。
ご主人が「これ、どうぞ」とお店の手拭をオマケしてくれた。
これは、とても嬉しい!お礼を言う。
千駄木へ戻って、とある古書店に入る。
本棚を物色していると、宮川一夫の「キャメラマン一代」を発見。
神田の一誠堂では、数千円で売られていて手が出なかった。高いんだろうなと思って手に取ると、なんと600円!
それと、文庫で持ってるけど、向田邦子の「眠る杯」の初版も見つけた。2冊を持ってレジへ。
キャメラマン一代」を指して、思わずご主人に「他じゃ、こんなに安く売ってませんよ」と言うと、
「そうおっしゃるお客さんよくいます。自分の儲けは乗せてるから大丈夫なんですよ」と笑いながら答えた。まったく、アタマが下がる!
三崎坂を渡って、よみせ通りを抜けて、谷中銀座の一寸亭で昼食。にら玉そばを食す。美味い!
不忍通りに出て、昨日も書いた古書店ほうろうで、佐藤忠男著「小津安二郎の芸術」上下巻購入。
お店のBGMで、東欧か中近東を思わせる魅力的な民族音楽がかかっていたので、会計が済んだ後に「これ、どこの国の音楽ですか?」と訊ねてみた。
「それが分からなくて、今聴いているところなんですよ。イスラエルあたりでしょうか?」との答え。

ここまで、読んだ方は「こいつ、よく喋る客だなぁ」って、思うだろう。
でも極ありきたりなコミュニケーションだと思う。この町には嬉しいことに、それが残ってる。
店の主人や店員が威張り散らしている、あそこらへんやあそこらへんの古書店や中古レコード屋がおかしいんだ。