マウスくらい自由に使わせろ

今日、いつものようにマウスをクリックしていたら、
となりの馬鹿が、こう言った。
「あの、マウスを替えてくれませんか?」

馬鹿「カチカチ気になるんですよ…」
キーボードの次はマウス…。冗談みたいな話でしょう?本当の話なんです。


「…そんなに、強くクリックしているつもりは無いけれどね」
馬鹿「いや、気になるんですよ」
「このフロア中の人が、みんなマウスをクリックしているよね?それは気にならないんだ?」
馬鹿「いえ、やっぱり隣だと、すごく気になるんです、僕すごくそこらへん神経質で…」


自称神経質な奴ほど無神経な奴はいない。自分の作業に遅れが生じている原因が、まるで俺のマウス操作にあるかのような言い草だ。


「君さ、今自分がどれだけ失礼なことを言っているのか分かってる?人にはそれぞれ好みがあってさ、君と同じように俺はこのマウスじゃなきゃ仕事ができないって人もいるんだぜ。そうゆう人がマウスを替えろなんて言われたら、嫌な気持ちがすると思うよ。もちろん俺にだってマウスの好みはあるんだよ」
馬鹿「クリック音の静かなマウスを、僕が買って来ますので、替えていただけませんか?」
「あそ、君が買ってくれるんだ。そんで君の仕事が捗るんだったら、そのマウスを使うよ」
その場はそう言って納めた。しかし、その後よく考えて、やっぱりその要求は断わることにした。


キーボードに続いて、マウスだって…?