モノは壊れる人は死ぬ

自分が歳をとるってことは、自分が憧れた年上の人も歳をとるんだって、そんな当たり前のことを最近になって気がついた。そのうえ僕の好きな映画監督や俳優、ミュージシャンはみんなもうとっくに死んでしまっていた。森繁だけを残して。
次に誰かが死ぬとして、いったい誰かのために泣いたりするのかなんて思っていたんだけれど、本当にお別れは突然やってきちゃった。ミュージシャンの死は特別だな。思い出にくっつちゃってるから。

※急に続き
ライ・クーダーの「バップ・ティル・ユー・ドロップ」のジャケットみたいな、ターコイズ・ブルーのストラト(のレプリカ)を弾いていたカツオが、ネックを股間に挟んで、トミナガの叩くバスドラに向かって腰を振りだした。文化祭前の美術部室。自分は絵が満足にかけない状態で眼の下にクマが出来ていた。彼らの仕草に大笑いした。大体、あいつら美術部員でも無かったし。入部した時から卒業するまで、なぜか部室にドラムセットが置いてあったんだ。ストラトのレプリカは、ぼくの好きな先生、美術部顧問のノリローちゃんの持ち物だった。文化祭のとき、ノリローちゃん「上を向いて歩こう」歌ったんだ。もちろん。RCサクセションのバージョンでね。