下町、川の記憶

昨年買った本の中で一番面白かったのは、川田順三著『母の声、川の匂い』。
深川で少年期を過ごした文化人学者による自分史。これは読まずにいられなかった。
以来、ひさしぶりに東京本のジャンルにどっぷり浸かりっぱなしなのは、この日記を読んでる方なら一目瞭然。
おかげで、少年時代を過ごした東京の東側が懐かしくてしょうがない。
緑が大好きだから、吉祥寺の近くを離れられないんだけれど、中央線沿線の生活は30代までで充分なような気もする。
もう一度、荒川の辺で暮らしてみたいと真剣に考える。
緑が恋しくなったら、50を越えてから野川公園の辺りで暮らす。それが理想。

母の声、川の匂い―ある幼時と未生以前をめぐる断想

母の声、川の匂い―ある幼時と未生以前をめぐる断想