神保町の女の子

朝、鉢植えに水をやる。
9時前に所用で飯田橋に向かう、用事は30分ほどで片付いてしまった。
おととい買うはずだった、MovableType関連その他の書籍を求めて、神保町に向かう。
まだ朝の10時前、おおかたの店はシャッターが下りたままだ。
三省堂の裏の喫煙エリアで、開店までの時間をつぶす。
10時になって、開店したばかりの三省堂に入ると、まるでデパートのような出迎えの挨拶。
へー、こうなってるんだ。
PC関連の書籍を4冊、1万円ほど購入。俺にとっては、こういうのこそ痛い出費ってやつだ。
店を出るときに、1階の売り場で平積みになっていた、渡辺眸の「東大全共闘1968-1969」が目に入った。
思わず手にとって購入してしまう。これは痛くない。
三省堂を出て、ぶらぶらと一誠堂に向かう。こうなったら橋本忍の本も買ってしまうのだ。
近所の女子高の初等部だろうか、セーラー服を着た小さな女の子達が、いくつかの集団になり、
はしゃぎながら歩いている。ノートを手にしているから、社会科の授業なのだろう。
一誠堂に入り、橋本忍著「複眼の映像」購入。ちっとも痛くない。
会計を済ませると、先ほどのセーラー服の女の子達が店に入ってきた。
彼女達が店員に質問をする。
「どんな年齢のお客さんが多いですか?」
「一日にどのくらいのお客さんが来ますか?」
微笑ましい店員とのやりとりを途中まで聞いて店を出た。
この女の子達が長じて、読書を趣味にしてくれたら、とても嬉しい。