映画

送られる

昨年末、友人との忘年会の時に、体調不良で欠席した友人がいた。みんなもう40代だし、何が起こるかわからない。すると、ブラックジョークの好きな友人が、欠席した友人の名前をあげて「〇〇のために」と、映画『ディア・ハンター』のラストシーンを真似て乾…

レスラー

日比谷のTOHOシネマズ シャンテにて、ダーレン・アロノフスキー監督『レスラー』を観る。 劇場を探していたら、なんだ日比谷シャンテシネじゃないか。名前変わったのか。ここで映画観るの何年ぶりだろう。以前はよく来てたよな。『トト・ザ・ヒーロー』、『…

グラン・トリノ再び

雨だしぃ。寒いしぃ。超なんもやる気無いしぃ。 とゆうわけで、『グラン・トリノ』もっかい観に行ってきた。 アベックとカップルに挟まれ、またおっさん独りで号泣。

グラン・トリノ

有楽町丸の内ピカデリーで、クリント・イーストウッド監督『グラン・トリノ』を観る。前回TOHOシネマズ日劇に『チェンジリング』を観にいったエントリーで、ピカデリーの名前は消えてしまったと書いたんだけど私の勘違いでしたね。無くなったのは日劇ウェス…

映画を愛していると言わせてほしい

昨日の『わが谷は緑なりき』に関するエントリーで、ちょっと言葉が足りなかったかなと感じたので補足します。 「ラピュタ観るなら、ジョン・フォードも観ろ!」と言っているように読めなくもないような気がします。そういう意図はまったくありません。第一こ…

わが谷は緑なりき

以前、ゲーム会社に勤めていた頃、「天空の城ラピュタ」を下手糞に模倣したタイトルに関わったことがある。デザイナー達は机の上に宮崎駿やジブリ関連のデザイン集を重ねて、それを見ながら仕事をしていた。その現場で宮崎アニメが産み出された源泉について…

汚れた血

ユーロスペースで、レオス・カラックス監督『汚れた血』を観る。若い頃に観て感動した場面に、今でも感動する*1。 ジャン=イヴ・エスコフィエによる室内の撮影。まるでジュリエット・ビノシュの体から光が出ているかのような、彼女の体温を感じるようなあの…

スクリーンに映し出されたものが映画の全て

とは、誰の言葉だったっけか。 ゆうべ『チェンジリング』を観て帰ってから、DVDで『ミスティック・リバー』と『ミリオンダラー・ベイビー』を観なおした。 『ミリオンダラー・ベイビー』は途中で止めてしまった。後半があまりにもつらすぎるから。 こんばん…

チェンジリング

有楽町のTOHOシネマズ日劇(ピカデリーの名前は消えてしまったのね)で、イーストウッド監督『チェンジリング』を観る。 あまり詳しく書かないけれど、とりあえず、俺が急所を握られたのは、事件の起こった現場で、刑事が少年の背中に手を置いて慰める場面だ…

春休み映画祭り

ユーロスペースにて、『ジュリエット・ビノシュ レトロスペクティヴ』。 神保町シアターにて、『浪花の映画の物語』。 新文芸座にて、『芸能生活70年 淡島千景の歩み』。 シネマヴェーラにて、『カワバタ・フナハシ・その他大勢』。 さぁ、大変だ。 *追記『…

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

新宿ピカデリーでデヴィッド・フィンチャー監督『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』を観た。 新しくなった新宿ピカデリーに初めて行ったんだけれど、なんで作品ごとにチケットカウンターが分かれてないんだ?ロビーが大混乱してるじゃないか。ブラピのせい…

無声時代ソビエト映画ポスター展 第2期

東京国立近代美術館フィルムセンターへ『無声時代ソビエト映画ポスター展』を観にいく。 第1期の1925年から1928年の作品から見るはずだったけれど、うっかりしていて第1期の展示を見逃してしまっていた。 それでも、今回ジガ・ヴェルトフの『カメラを持った…

いつもの土曜日

昼頃起床。谷中霊園で猫と戯れる。 上野まで足を延ばして、アメ横の珍珍軒でラーメンを喰って帰宅。夕方より仕事。 先日友人と会ったときに、こんど再発されたビクトル・エリセDVDボックスの話になった。前回(今わしが持ってる)の画質とはまったくの別物ら…

天然コケッコー

遅まきながらやっとDVDで観た。山下敦弘は今の日本映画の監督では数少ない大好きな監督であるうえに、主演が娘にしたいアイドルNo.1の夏帆ちゃん(俺調べ)なのに、この作品は見逃してしまっていた。 いまどきの日本映画には珍しく丁寧に四季ごとのロケを行…

イチかバチか

旅から帰ってきたら、池袋新文芸座で川島雄三特集をやっていた。 最終日の今日、仕事が終わってから最終回の『イチかバチか』を観にいく。これが遺作で脚本は菊島隆三。数々のくすぐりは川島監督のアイデアだろう。 キャストの中では、塩沢ときが光ってたな…

警察日記

神保町シアターの久松静児特集にいく。今日は昭和30年公開の「警察日記」。 公開当時、日本国民の涙腺を枯らせた名作でございます。劇場内にもすすり泣きが漏れておりました。 小生も、熱いものが込み上げてくるのを禁じえないのでございます。 もしも、この…

東京マダムと大阪夫人

神保町シアターの松竹女優特集の中の一作を観にいくために神保町に出かける。少し早めに行って古本屋をのぞいているうちに、あれもこれもと買い込んでしまった。 写真は、今日の収穫のうちの2冊。 神保町シアター、今日のお目当ては、川島雄三監督の昭和28年…

乱れる、晩菊

昨日、新文芸座の成瀬特集、昭和39年公開「乱れる」を観る。主演は高峰秀子、加山雄三。 十朱久雄(十朱幸代のお父さん)の頭の形がとてもいい。あれだけ頭の形がいいとツルッパゲも似合うんだなぁ。 今日、新文芸座の成瀬特集、昭和29年公開「晩菊」を観る…

鰯雲、稲妻

新文芸座へ、成瀬巳喜男特集を観にいく。 昭和33年公開「鰯雲」、昭和27年公開「稲妻」の二本立て。 「鰯雲」には、大好きな二代目中村鴈治郎が出演。鴈治郎いいですねぇ。いつものように頑固なんだけど、お酒があると聞くと相好を崩す。愛嬌があるんだよな…

放浪記、浮雲

新文芸座へ、成瀬巳喜男特集を観にいく。 初日の番組は、昭和37年公開「放浪記」、昭和30年公開「浮雲」の二本立て。どちらも林芙美子原作、高峰秀子主演。 さすが成瀬。場内満員。 「浮雲」で、日本映画史上最高の駄目男になった森雅之。 「放浪記」は、加…

イェー!東野英治郎です

本日も、神保町シアターへ行くつもりだったのだけれど、京橋のフィルムセンター「アンコール特集2007年度上映作品より」の番組で、去年の川島雄三特集で見逃した「青べか物語」がかかる。予定を変更して京橋に向かうことにした。 昭和30年代の江戸川河口や、…

FACTORY

本屋で、「CONTROL」という題名の映画の写真を見たのは、何時頃だったのだろうか?写真に写っている若い男性の横顔と、題名から、この映画がジョイ・ディヴィジョンを扱ったものであることは、すぐに分かった。 これは観なければならないと思っていたので、…

負ケラレマセン勝ツマデハ

昼食を摂っているところへ、ペリカン便で荷物が届く。Amazonで注文したロベール・ブレッソンDVD-BOX1と同じくブレッソンの「ラルジャン」。 DVD-BOX1に収録されているのは「ジャンヌ・ダルク裁判」、「湖のランスロ」、「たぶん悪魔が」の3本。 DVD-BOX2は、…

ハプニング

新宿オスカーで、M・ナイト・シャマラン監督「ハプニング」を観る。 これは凄いよ! ある日惨劇が始まる。原因不明。終わり。まるでヒッチコックの「鳥」のようだ。 「サイン」で見限ったつもりだったのに、生暖かくその後の作品も見守ってきました。もう監…

崖の上のポニョ

本日は、新宿東亜へ「崖の上のポニョ」を観に行きました。 コマ劇場前の広場には、暑さに茹だった住所不定の方たちがバタバタと倒れております。 さて、肝心の映画ですが、作画、動画はいいんですが、なんだか途中からどうでもよくなってしまいました。 すみ…

ダーク・ナイト

どのような政治的背景があったのかは知らないが、今日から月曜日まで夏休みということになった。 とりあえず、丸の内ピカデリーへ「ダーク・ナイト」を観に行く。 噂どおり、ヒース・レジャーが凄い。凄すぎる!「ファイト・クラブ」のタイラーのカリスマ性…

OSをアップデイトしたでござるの巻

さすがにWin2Kでは、動かないソフトが多くなってきたので、今頃になってXPにしたのであります。 そのあとには、ソフトやドライバの再インスト−ルで、気の遠くなるような時間がかかり更新が滞ってしまいました。 先週は「スカイ・クロラ」見てまいりました。…

南の島に雪が降る

なんと、今年に入ってから初めての映画観賞。 シネマアートン下北沢の特集「喜劇特急第8幕 七人の名脇役」でかかる 「南の島に雪が降る」を観にいく。 監督は久松静児だし、俳優陣も豪華なんで期待したのだけれど、 太平洋戦争の南方戦線が舞台では、これは…

休日出勤

鬱だ…。 早めに終えて、新宿のジュンク堂に行く。 紀田順一郎「東京の下層社会」を購入。 帰宅すると、Amazonより 岡本喜八「侍」、市川崑「おとうと」のDVDが到着していた。 それにしてもこの眼鏡、レトロすぎて長髪に似合わないな。 早く髪を切らなければ…

またもや「浮草」の話

宮川一夫「キャメラマン一代」の中に、こんな記述があった。 『浮草』では、激しい雨の降る場面を撮ったのですが、これも小津さんには申し訳なく思っているシーンです。 中村雁治郎さんと京マチ子さんが、豪雨を間にして、向かい合った軒先から怒鳴り合うと…